Report3
2012.01.08
vol.3 関西学院大学【生分解性ポリマーの研究】 x スリーハイ
お客様:関西学院大学大学院理工学研究科 工学博士 佐藤春実 様
導入製品:シリコンラバーヒーター(センサー付)、デジタル温度調節器 THC-15(現在THC-15は生産終了となっており、後継機種、monoone-100となっております)
被加熱体:ポリマーフィルム
使用温度:200℃/50℃/25℃
■はじめに
兵
庫県三田市にある、関西学院大学理工学部
尾崎幸洋研究室では、環境にやさしいプラスチック、「生分解性ポリマー」の構造・物性についての研究を行っています。生分解性ポリマーは、エコロジーや省
資源の観点から多くの企業が注目し、製品化を目指している物質です。そんな、時代の最先端である尾崎研究室では、どのようなシーンでスリーハイのヒーター
が使われているのでしょうか。博士研究員で工学博士の佐藤春実さんにお話をうかがいました。
■とにかく「薄い」ヒーターを探しました
「生
分解性ポリマーを原料にして何か製品を作ろうとする場合、まず、「熱に強いか弱いか」、「硬いか柔らかいか」、「水に強いか弱いか」といった、物性のデー
タを調べることから始まります。それによって、どのような製品に使えるかが決まるからです。研究室では、分光分析という方法を使って、それらのデータを収
集・分析しています。その際、ポリマーをフィルム状に加工して顕微鏡で見るのですが、50℃、25℃など、ポリマーを一定の温度に保ったうえで作業を行う
ため、ポリマーそのものを温める工程が必要になります。そこで、顕微鏡のサンプル台に装着できる、小さくて薄いヒーターが必要でした。市販されているヒー
ターは厚みが1センチ~2センチあるものがほとんどでしたが、インターネットでスリーハイのシリコンラバーヒーターの存在を知り、「これなら大丈夫かもし
れない」と思って問い合わせてみました」
実は、お客様がスリーハイのヒーターを知って下さるきっかけで一番多いのがインターネットです。
中でも検索エンジンから弊社のWEBサイトを見つけて、ヒーターに興味を持って下さるお客様が非常に多いのです。これは、創業以来ずっと「直販」にこだわ
り続けてきた、スリーハイならではの現象かもしれません。
■実際の製作から使用まで
――ヒーターの製作は、どのように行われたのですか?
「研究室が兵庫県で遠方ということもあり、打合せは電話とFAXでお願いしました。製作は、こちらからサイズを指定した図面を送って、オーダーメイドで作りました。ヒーターには断熱材と銅箔を接着しなければならなかったので、接着の作業もスリーハイさんにお願いしました」
実際の製品は、いかがでしたか?
「薄いので顕微鏡のワーキングスペースの邪魔にもならないし、使ってみてとても気に入りました。次の年に同じ物をリピートで購入しています」
―温度の安定など、性能的にはいかがでしょうか。
「セッ
トでデジタル温度調節器を導入したので、設定温度の誤差も少なく、温度は常に安定しています。温度調節器は価格がカタログに表示されていて、ヒーターと
セットで導入すると費用がいくらかかるかがすぐにイメージできたので、予算も立てやすかったです。他社の製品よりも安価だったのも購入の決め手になりまし
た」
■生分解性ポリマー研究の展望
現在、研究室では、6人の学生さんが佐藤さんと一緒に生分解性ポリマーの研究をしています。ここ最近は、「生分解性ポリマーの研究がしたい」と自ら研究室入りを希望する学生さんもいるそうで、研究者にとっても注目度の高い分野だというのがよく分かります。
「2005
年の『愛・地球博』では、リサイクル食器の素材として生分解性ポリマーが使われました。コスト面の問題もあり、世の中にはまだあまり普及していませんが、
環境にやさしい素材として、今後も注目されていくと思います。自然の中に放置されても微生物によって分解され、やがては自然に還るという特性を活かして、
漁業用の網や釣り糸、災害時に土のうを詰める袋などへの製品化が計画されています」
■おわりに
顕
微鏡のサンプル台とレンズの間はわずか数センチ。そんな限られたスペースでも、スリーハイのヒーターはお使いいただけます。スリーハイのシリコンラバー
ヒーターは、標準厚さ1.5ミリ。柔軟性があり、自由な形状に加工することもできます。オーダーは一枚から可能で、設計費無料で製作します。ご使用の際に
は、温度調節器monooneを合わせてご提案しています。















