- ヒーターの知識
アルミ箔ヒーターとは?意外と身近にある使用例をご紹介
2017年07月21日
斎藤 恭子

こんにちは、スリーハイの斎藤です。
ご家庭にも必ずあるアルミホイルですが、様々な工業用品にも利用されているのをご存知ですか?
アルミホイルに使われているアルミニウムは、「熱が伝わりやすい」「電気を通しやすい」「加工が簡単」などの特性を持っています。
このような特性を活かした製品の一つが、スリーハイで製作している「アルミ箔ヒーター」です。
今日は意外と身近なところで活躍中のアルミ箔ヒーターの使用例などをご紹介したいと思います。
アルミ箔ヒーターってどんなヒーター
様々なところで利用されているアルミ箔ヒーターですが、実際にどんなヒーターか知らない方も多いと思うので、簡単にどのようなヒーターかご紹介しますね。
工業用のアルミ箔を利用したヒーター
アルミ箔は私たちの身近にある存在ですが、家庭用と工業用ではだいぶ仕様が異なります。
家庭用のアルミホイルは薄くて切れやすく、サツマイモに巻いて蒸したり、魚用グリルに敷いて焼いたりすると、グリルのお掃除が楽になりますよね。
一方、工業用のアルミ箔はもう少し分厚く、片面に両面テープが付いているものなどがあります。
このような工業用のアルミ箔とアルミ箔の間に、シリコンコードヒーターを挟み込んだ両面テープ付きの面状ヒーターが「アルミ箔ヒーター」です。
アルミ箔ヒーターの特徴
アルミ箔ヒーターには次のような特徴があります。
- シリコン素材のヒーターに比べて低コストで購入が可能
- 柔らかいのでいろいろな形に加工することができる
- 耐熱120℃の両面テープが付いていて簡単にペタッと貼り付けることができる
このように、熱が伝わりやすく加工しやすいという便利な特徴が、様々なところでアルミ箔ヒーターが使われている理由です。
両面テープについては何度も貼り付けることができるわけではないので、貼り付ける時は注意をはらって取り付けてくださいね。
アルミ箔ヒーターはひっそり頑張る"裏方"

アルミ箔ヒーターがどのような場所で使われているのか、実際に使用された例を幾つかご紹介します。
- ホテルなどのビュッフェで使われる料理用トレイの下に付けた保温用ヒーター
- 生ごみ処理機の側面に貼って、生ゴミを早く乾燥させる為のヒーター
- 居酒屋さんのカウンターの下にアルミ箔ヒーターを貼って、お客様にお出しする焼き鳥をそこに置いたりします
- 電車のレールの下に貼って凍結防止や融雪用として使われたりもします
身近な所で使われているのですが、なかなか目につくところでは取り付けることができないのが残念ですが・・・。
このように、私たちの生活を便利で快適にするために、アルミ箔ヒーターは裏方としてひっそりと頑張っているんですね。
アルミ箔ヒーターはどこが熱くなるの?
アルミ箔ヒーターは、アルミ箔とアルミ箔でシリコンコードヒーターをサンドしているのですが、どの辺が熱くなるのか、実際に発熱状態をサーモカメラで撮ってみました。

一目瞭然アルミ箔はあっという間に全体の温度があがり真っ赤になりました。
ペラペラした見た目ですが、意外とパワフルですよね。
薄くて軽くてしっかり物を温められるので、色々なところで利用されるのも納得です。
ヒーター線の入っていない端の方も熱は伝わりますので、触ったりする際は十分お気をつけくださいね。
アルミ箔ヒーターを取り付ける際の注意点

便利で優秀なアルミ箔ヒーターですが、取り付ける時には次のような注意が必要です。
- 濡れているところでは付きにくいので、水分を拭き取ってから貼り付けてください。
- ポストイットのように何度も繰り返し貼り付けはできませんので、貼り付ける時は慎重に貼り付けてください。
- 凹凸やバリなどがない箇所に貼り付けてください。
- ヒーターの発熱線が中にありますので、鋭角に折り曲げて使用しないでください。中の発熱線が断線する恐れがあります。
この点に気をつけながら、色々な場所でアルミ箔ヒーターを活用してみてくださいね。
まとめアルミ箔ヒーターは、加工しやすく安価なため、案外私たちの身近な所で使われていることをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
薄くて軽くてしっかり物を温められて、さらに低コストで購入できるアルミ箔ヒーターは優秀なヒーターだと言うことがお伝えできていれば嬉しいです。
アルミ箔ヒーターはもちろん、スリーハイでは様々なヒーターを豊富なラインナップでご用意しています。
すぐに使ってみたいという方には、在庫品のラインナップもございますので、お気軽にお問い合わせください。

- 斎藤 恭子
- スリーハイを選んでお問い合わせしてくださる全てのお客様にいつも心を込めて対応しています。変わらない品質を守りつつ、これからもスリーハイは変化し続けていきます。