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FOOMA JAPAN 2024出展、スペースを2倍にしてブースデザインも一新。IBCコンテナヒーターを初展示
2024年06月24日
男澤 誠
2024年6月4日から7日まで、食品製造業の大規模展示イベント「FOOMA JAPAN 2024」が東京ビッグサイトにて開かれました。昨年、弊社はこのイベントに初出展し、食品分野に携わる人とのつながりを広げることができました。今年は、昨年以上に成果を得ようと、広さを2倍にし、ブースのデザインも一新して社員総掛かりで奮闘しました。その様子を紹介します。
期間中11万人が来場。AIとロボットを駆使した省人化と自動化に関心
FOOMA JAPAN 2024は、一般社団法人日本食品機械工業会が主催する、食品産業に関する技術や製品を一堂に結集したビジネスイベントです。食品加工や大量生産用の機械、衛生管理、包装・容器など、食品製造過程で使われるさまざまな製品を展示して、商談やビジネス交流につなげています。出展は大企業だけでなく、中小企業やスタートアップ企業まで幅広いのも特徴です。
FOOMA JAPAN 2024 〜世界最大級の食品製造総合展〜 | 一般社団法人 日本食品機械工業会主催
今年は、急速に進歩を遂げているAIを駆使した食品加工技術と、ロボットによる自動調理器が注目を浴びました。果実の固さや形状を機械が読み取って高速で皮をむく装置や、チャーハンや野菜炒めなどの炒め料理の中から一品を選択すると自動的に攪拌・調理し、調理が終わると洗浄までするロボットは注目を集めていました。また、どら焼きのデリケートな皮を丁寧に持ち上げてあんこの上に載せる製造ラインや、AIカメラがおかずの形状を認識して自動的にトレイに載せる弁当盛り付けロボットには一目を置かれていました。食品製造業や飲食業では人手不足が深刻で、機械による省力化と自動化技術は関心の的となっていました。
NHKや関東の民放テレビ各局がニュースで取りあげたこともり、主催者の発表によると今年の総来場者数は11万人近くに及んだとのことです。
昨年よりも2倍の展示スペースを確保。ブースのデザインを刷新
弊社は昨年のFOOMA JAPAN 2023に初出展し、食品業界の企業とのつながりを増やすことができ、大きな成果を得ました。
また、弊社営業統括本部長の松本が昨年、来年の抱負として
「実現が叶えば、もっと広いブースを構えて、たくさんの製品を並べて来訪者を迎えたい。」
と強い意欲を見せていました。
参考:食品製造総合展 FOOMA JAPAN 2023 に初出展、来訪者の「ヒーターを見たい」に手応え
その心意気は社員全体に共感を呼びました。
そこで今年は、もっと大々的にブース出展をしようと、スペースを昨年の2倍に広げました。昨年のブースと比較すると違いがわかります。
さらに、ブースのデザインも刷新。外枠を白地から黒地に変え、照明をヒーターをイメージさせるような暖色にしました。まるでカフェを連想させるようなブースです。
他のブースはどこも白色照明で、暖色照明はほとんどありません。ブースは入り口に近い場所であったため、入場ゲートをくぐるとすぐに目にとまりました。弊社ブースのある通路は人通りが多く、この好条件を最大限に活かそうと、私自身が先頭に立ってで呼び込みに励みました。
社員の動員も昨年より増やしました。呼び込みの甲斐もあり、ブース内は活気に溢れました。弊社でインターン活動をしている留学生にも手伝ってもらい、海外から訪れた人に自社製品をアピールすることもできました。
ブースを訪れた人たちからは、「ヘアドライヤーのような温風を吹き付ける機材はないか」など、貴重な要望を数多く寄せられました。食品業界向けの製品企画に役立つ意見を聞くことができるのは、FOOMA JAPANならではです。
IBCコンテナヒーターを初出展
今回のブース展示で最大の目玉は、独自開発したIBCコンテナヒーターです。これは昨年のFOOMA JAPAN 2023で参考出品として披露したIBCコンテナ用ジャケットヒーターの完成形です。
IBCコンテナヒーターは、油脂や液体の輸送用に用いられるIBCコンテナを、輸送中に中身が固化しないように温めておくために開発しました。参考出品では、IBCコンテナの上に被せる形にしましたが、改良を重ねて保温性や利便性を考慮してコンテナ側面にヒーターを固定させる形に変更しました。
ヒーターを取り付けたIBCコンテナは人の背丈に近い大型品のためか、どんなものなのか興味・関心を持つ人が多く、構造をじっくり見聞していました。
IBCコンテナは世界統一の規格品で、海外では広く活用されています。今回展示したIBCコンテナヒーターは、東南アジアなど海外向けの主力製品として位置づけ、販売に力を入れていきます。
最終日にはセミナー講演。50人近い聴講者で会場が埋まる
弊社について知ってもらおうと、ブース展示に加え、最終日の午後にセミナー講演を実施しました。セミナー会場には、開場前からすでに聴講者の列ができていて、開場するとまたたく間に一番後ろの席まで埋まりました。数えると、50名近くの人がいました。オンラインによるライブ配信も行われ、聴講者数はこの数以上に及びます。
講演は、弊社営業統括本部長の松本がその大役を担いました。序盤は弊社概要から始まり、続いて主力製品であるシリコンラバーヒーターの説明、そして国内外での事業展開の状況をテンポよく話していきました。中盤からは、IBCコンテナヒーターについて背景を含めて丁寧な解説をし、製品の特徴を伝えました。
終盤は、弊社の強みである顧客の要望に添ったヒーター製品をオーダーメイドで提供する点と、問い合わせがあれば日本全国どこへでも足を運ぶことを熱弁して、40分にわたる講演を締めくくりました。
講演中、聴講者はスクリーンに見入っていたり、配付資料にメモを書き込んだりして、熱心に話を聞いていました。最後は会場内から大きな拍手が沸き起こり、今回のセミナー講演は盛況のうちに終了しました。
社員みんなの笑顔に充実感
今回のFOOMA JAPAN 2024出展は、スペースの拡張とブースデザインの刷新、セミナー講演など、今までにない入れ込みで挑みました。事前準備から本番まで社員全員で取り組み、最終日にはやり抜いた手応えに充実感を覚えました。撤収前に撮影した記念写真には、その表情がにじみ出ています。
期間中、たくさんの方のブース来訪に御礼を申し上げるとともに、惜しみなく尽力してくれた社員一人一人に感謝の意を表します。
- 男澤 誠
- 代表者である前に一人の人間として誰にでも平等に接するように心がけています。お客様、従業員がスリーハイを大事にしてくれる、そんな企業を目指しています。