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ヒーターと一緒に温度センサーも!スリーハイの温度センサーの使い方

温かい日差しで昼寝をするのが最近の楽しみです。

こんにちは。スリーハイの中山です。


世の中にあるものには温度があります。

温かいもの、冷たいもの様々ですが、それが何℃なのか知りたいときには温度センサーを使うと便利ですよ!


今回は温度センサーの使い方についてお話します。



たくさんあります。スリーハイの温度センサー!

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前回の私のブログ「温度センサーの仕組みを知ってヒーターの温度を測ろう!」では温度センサーの仕組みについてお話しましたが、スリーハイが主に取り扱っている温度センサーはK熱電対と呼ばれるものになります。


K熱電対は熱電対の中でも主流で、アルメルとクロメルの素線を使用した比較的安価な温度センサーとなっています。

より詳しく知りたい場合は以前の記事も是非見てもらえると嬉しいです。

                                                                 

そのK熱電対でもスリーハイでは4つのタイプの用意があります。


①デュープレックス(先端溶接)タイプ

②シースタイプ

③シートタイプ

④スティックタイプ


それぞれ特徴があって使用目的によって使い分けています。

K熱電対の4つのタイプ。使われる場面をご紹介!

では、私中山流に説明させていただきます!!

①デュープレックスタイプ

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アルメルとクロメルの金属の素線の先端を溶接した非常にシンプルなタイプの熱電対です。

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先端のサイズは直径1mmもないくらい小さい溶接です。


2種類の金属が接触している部分以外は絶縁目的でテフロンやガラス繊維、シリコンなどで被覆しています。


温度感知部分の溶接されている金属部分が剥き出しとなっているので、ダイレクトに温度を感知できるので精度も良いです。

シンプルな構造である故、スリーハイの温度センサーの中では非常に安価で2,000円から販売しています。

また、長さも通常1m、2m、3m、5m、10m、20mと取り揃えていますが、それ以外の長さも用意する事が出来ます。


一点、金属部分が剥き出しな為、濡れてしまうような場面では使用できないデメリットもございます。


しかし、最近では先端溶接された部分を樹脂でモールドしてしまったタイプも販売を開始しました。


製品コードは「TH-8484-3」という物で3mのみですが1本9,000円(税別)で在庫しています。

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スリーハイでの使用実例は...

・ヒーターの温度感知

・(学生の)実験での活用

・配管など細いものや複雑な形状の物の温度計測

などが多いです。


②シースタイプ

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ステンレスのシース管に熱電対の素線を入れて接触させ絶縁させた熱電対になります。

L2の部分の被覆はデュープレックス同様複数の素材があります。

温度感知部分がシース管の中に入ってしまっているので、温度感知に関してはデュープレックスよりも劣ってしまうデメリットはありますが、保護されている為、4つのタイプの中では一番強度があります。


スリーハイでの使用実例は...

・センサーポケットを作りヒーターの温度制御

・容器に入った液体の温度計測

などです。


③シートタイプ

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名前がシースタイプと似ていますが、シートタイプです。

厚さ0.3mmの薄いシート状の金属を繋いでいます。

非常に薄いのでスリーハイで製作しているシリコンラバーヒーターにも干渉が少なく、温度センサーの中では売上No.1ではないかと思っています。


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写真の熱電対を覆っているものはグラスファイバーとポリイミドという絶縁素材です。

絶縁目的なので金属の温度を測りたい場合は剥がさないでください。温度感知の精度が悪くなってしまいます。

とても薄いのでシワクチャになりやすいのがデメリットだと思っていますが、狭い場所等スペースを気にする場合にはとても便利な熱電対です。


スリーハイでの使用実例は...

・ヒーターと加熱対象物の間に挟んでの温度制御

・電子基板に組み込み温度測定

などです。


④スティックタイプ

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シースタイプに似ています。

温度感知部分が棒状の円筒型ではなく四角いケースの中に入っているのでフラットな面状においてもコロコロと転がっていく事のない安定した計測が出来る熱電対です。

正直、需要が少ないような気がしますが、研究などでしっかりと温度計測をしたいという玄人向けの温度センサーです。


スリーハイでの主な使用実例は...

・研究所等での安定した温度制御

・ガス管の温度測定

などです。


スリーハイ製品と温度センサーの使い方

ではこの温度センサーとスリーハイのヒーターをどの様に使うかというと...

ズバリ!温度センサーとヒーター、温度調節器の3点セットでの利用が最適です。

スリーハイのヒーターは単体では自己温度制御機能が付属されていません。

ヒーターは電気を流すと能力限界まで発熱していってしまいます。

それを防ぐのに必要なのが温度調節器です。温度調節器はスリーハイオリジナルブランドの「monoone(モノワン)シリーズ」があります。

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さらに温度調節器に温度を伝えるには温度センサーが必要になります。


ではどうやって温度センサーをスリーハイのメイン商品のシリコンラバーヒーターに接触させるかというと、次のような2つの方法で接触させることが多いかと思います。


①ヒーターに貼り付けてしまう。

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デュープレックスタイプでよくやる方法になります。

シリコンラバーヒーターの上にデュープレックスタイプの温度感知部分を置き、その上からシリコンラバーヒーターと同じ素材のシリコンラバーシートを張り付けて固定してしまいます。


これですと温度センサーが抜けてしまう事はほとんどなくなります。


②センサーポケットに差し込む

こちらはシースタイプに多いパターンです。

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写真のようにシリコンラバーシートでトンネルを作り、その中にシースタイプの温度センサーを差し込む方法になります。

こちらは温度センサーの抜き差しも可能なのでセンサーの交換も容易にできます。


センサーポケットの形状を変えればスティックタイプでも対応可能です。


最後に

いかがでしょうか?


スリーハイではこのようにたくさんの温度センサーを扱っています。

その他にもスリーハイの規格ではないものでも特注で製作する事も可能です。


さらに詳細が気になる方はいつでも気軽にご相談ください!

こちらのスリーハイお問い合わせフォームからいつでも簡単にご連絡いただけます。

スリーハイのヒーターや製品に関するお問い合わせも承っていますよ。

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