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金属探知機に反応するシリコンスポンジKINZO、食品製造工程で異物混入防止に新機軸

弊社ではこのたび、新素材の取り扱いを始めました。商品名は「KINZO(キンゾー)」です。このKINZOについて、素材としての性質や用途、さらには弊社ヒーター製品と組み合わせた新製品の開発について紹介していきます。

金属探知機で感知できる新素材のシリコンスポンジ

新たに販売を始めたのは、MDSR(Metal Detecting Silicone Rubber)というシリコンスポンジです。シリコンスポンジの中に金属を含有させてあり、金属探知機を近づけると金属反応を検知してくれる性質をもっています。弊社では「KINZO」というブランド名で販売します。

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商品説明と技術仕様については次のページをご覧ください。

KINZOのKINは金属の金で、さらに人らしさを込めてKINZOと名付けました。タレントの桜金造を想像するかもしれませんが、まったく関係はありません。以下、新素材シリコンスポンジをKINZOと称して話を進めていきます。

食品製造ラインで使うパッキンに応用可能

KINZOは、食品工場における製造ラインで、加工した食材を容器に流し込む弁に取り付けるパッキンとして活用できます。素材は、食品衛生法(厚生省告示第370号)に適合しています。

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パッキンは消耗品で、年月が経過すると材質が劣化していきます。そのため、一定期間ごとに新品と交換しなければなりません。メンテナンスの不備などでパッキンの交換を怠ると、取り付けてある弁からシリコンスポンジが破片となって欠け落ちる場合があります。破片は小さいため、食材とともに容器に入ってしまうと目視で確認できません。その結果、異物が混入した食品を出荷してしまうのです。

そこで、パッキンをKINZOで作れば、異物混入を防げるようになります。KINZOで作ったパッキンが欠け落ちて、破片が食材容器に入ったとします。このとき、製造ラインの途中に金属探知機を設置して作動させておくと、KINZOの破片入りの容器が通過した際に反応して警報音を鳴らします。あとは、該当する容器を見つけ出せば、異物混入品を排除することができます。

なお、KINZOを使って異物混入防止をする際は、缶詰など金属製の食品容器は使えません。ライン上に設置した金属探知機が常時反応してしまうからです。プラスチックや発泡スチロールなどの容器の場合のみ使用できる点をあらかじめふまえておいてください。

異物混入が原因で、出荷済みの食品を1万個以上も自主回収したといったニュースをよく目にします。製造元の食品メーカーにとってこうした事態を招くと、製造コストや回収作業の財務負担はもちろん、食品ロスや製造工程の不備による信用失墜は計り知れません。KINZOは食品製造過程における異物混入防止に有用な役割を果たせます。

所望の形状に加工したヒーターとセットで販売

これまではKINZO単体での活用について述べました。弊社はヒーターを主力製品としています。そこで、ヒーターとKINZOを組み合わせた製品開発を検討しています。

たとえば、KINZOは従来のシリコンスポンジと同様に柔軟性と断熱性をもっています。柔軟な素材は、複雑な形状の加工も思いのままです。そこで、耐熱性の長所も活かして、弊社のシリコンラバーヒーターとKINZOを要望の形状に加工したオリジナルの断熱ジャケット一体型ヒーターを製作することができます。

食品など衛生面で厳格な管理が必要な製造ラインで、大きめの耐熱プラスチック容器を使って側面から加熱する際は、運搬や移動でやけどをしないために断熱ジャケットを使用します。このとき、断熱ジャケットが損傷すると、その小片が他の容器中に混入するおそれがあります。こうした問題を解決できる断熱シャケット一体型ヒーターは開発・製造に意義があると考えています。

今回は、食品分野での活用を中心にKINZOの可能性を述べてきました。衛生面を重視した活用には、食品以外にも化粧品のような肌のケアに使用する製品にも応用できます。弊社では、新たに取り扱いを開始したKINZOの可能性をさらに模索していく所存です。

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