ヒーターブログ

  • 簡単な物理のはなし

暮らしの中の意外な結露、アルミホイルの中央にできる白い帯も実は・・・

ブログではヒーターの話が多かったので、今回は趣向を変えて結露を取りあげます。テーマは、アルミホイルと結露です。ふだんの生活や作業現場でアルミホイルを使おうとしたとき、こんな経験をしたことはありませんか。

アルミホイルを箱から引き出したら中央に白い変色が

アルミホイルは、私たちの身の回りでよく使われる生活用品です。自宅やオフィスでは、台所の棚にキッチン用品として一箱は置いてあるでしょう。

alminum_foil_1.jpg

また、工場や実験室でも材料を保管したり、機械を温めたりするときに重宝します。

vacum_2.jpg

そんな身近なアルミホイルですが、開封してから長く使っていないものを取り出すと中央が白く変色していて、いくら回しても白い帯になって途切れることはありません。さらに、アルミ箔がくっついてしまっていて取り出しにくくなっています。力いっぱい引っ張るとちぎれてしまい、イライラした気分になります。

アルミホイルにできた白い帯や、引っ張っても取り出せなくなる原因は、結露と深い関係があるのです。

原因は長期保管中に結露してアルミが腐食

アルミホイルの中央部が帯状に白くなるのは、表面が著しく腐食してしまっているためです。1円玉を使い古していくと、表面がくすんだ白色になっていくのと同じ現象です。

1円玉は酸化アルミニウム(アルミナ)という物質でできていて、水分や湿気が表面につくと酸化アルミニウムがさらに腐食します。アルミホイルも1円玉も最初は銀色にピカピカしていますが、腐食によって表面が浸食すると光沢がなくなり、やがて白く変色します。

alminum_foil_2.jpg

アルミホイルに錆ができる原因となっているのが結露です。湿度の高い部屋でアルミホイルの箱を開けずに長期間そのままにしておくと、水分を含んだ湿気が箱の内部に入り込んでいき、アルミ箔に付着していきます。つまり、結露です。この状態が何ヶ月も続くと、アルミ箔が酸化して錆びついていくのです。さらに進行すると、錆が表面から剥がれて白い粉になっていきます。

白い錆がアルミホイルの両端にできないのは、室内の空気が入り込みやすいため、湿気を帯びてもやがて乾燥して水分の付着を抑えているからです。一方、中央部分は外気が入りにくく水分が乾燥しにくいためアルミの酸化が進んで錆ができやすくなります。その結果、アルミホイルの中央だけに帯状の錆ができてしまうのです。

結露による弊害はもうひとつあります。アルミホイルの隙間に湿気が入り込んで水分が付着すると、巻いたアルミ箔がくっついてしまい、引っ張っても取り出せなくなってしまいます。力いっぱい引っ張ると破れてしまい、必要な長さのアルミ箔を取り出せません。カッターで表面に切れ目をつけて剥がしても途中で破れてしまい、お手上げになってしまいます。

アルミホイルを使う上で最大の敵とも言うべきなのが結露なのです。

湿度の高い部屋では早めに使い切って

結露からアルミホイルを守るには、乾燥した場所に保管するとよいでしょう。しかし、台所など湿度の高い部屋で使う場合、乾燥剤といっしょに棚の中に保管しておくことになりますが、長期間となれば乾燥剤を交換するなど面倒です。工場の作業現場では、作業棚の上に置くことが多く、野ざらし状態となります。

alminum_foil_3.jpg

湿度の高い部屋でアルミホイルを使うときは、なるべく早く使い切るのが一番です。そして、予備をあまり用意せず、使っている分がなくなりかけてきたら補充するのがよいです。

もし、アルミホイルに白い帯状の錆ができて取り出せなくなってときは、新品を使うのをおすすめします。アルミホイルの表面はすでに酸化して、言い換えればうっすら錆びているのと同じです。この錆は衛生面で問題はほぼありませんが、帯状の錆ができている状態では結露の影響が大きく、取り出す手間に無駄な労力を費やします。ここは割り切って新品を使った方がよいと考えるのが得策です。

結露というと、温度差が激しい状態で生じると思いがちです。しかし、こんな身近な生活の中でも起きているのです。たかが結露と軽んじてはいけませんね。

製品のご紹介

ページトップ