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業務用生ゴミ処理機とヒーターの役割。SDGsにも貢献

飲食店や食品加工工場などでは、大量の生ゴミを廃棄しなければなりません。これを自前で処理したいときに用いるのが生ゴミ処理機です。業務用生ゴミ処理機には処理方法によりさまざまな種類があり、どれもヒーターが組み込まれています。業務用生ゴミ処理機を知る上でも役に立つ、生ゴミとヒーターによる加熱処理について紹介します。

飲食業界では環境問題やSDGsの観点から生ゴミ処理機に関心

生ゴミ処理機とは、生鮮食料品の残物や廃棄物など、俗に言う「生ゴミ」を処理して廃棄物を減らすための機械です。微生物や菌を混ぜて分解して堆肥にしたり、加熱して水分を蒸発させて生ゴミ自体の容積を小さくしたりすることができます。

処理された堆肥は植物や農産物の栽培に再利用できます。また、水分を取り除いた生ゴミも適切な後処理をすれば、地中に埋めることもできます。いずれの場合も、自治体の可燃ゴミ回収を減らすことに貢献します。

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飲食店や食品加工を営む事業者では毎日大量の食材を扱います。その際、廃棄処分しなければならない生ゴミを大量に産出してしまいます。

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最近は、企業による廃棄物の減量や環境リサイクルへの取り組みが注目を浴びています。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)を意識する企業も増えました。このSDGsの中で、「持続可能な消費生産形態を確保する」に寄与できるとあり、企業の間でも生ゴミ処理への関心は高まっています。

業務用生ゴミ処理機にヒーターは大きな役割を担う

業務用に使われる生ゴミ処理機は、バイオ式、乾燥式、炭化式の3種類があります。それぞれの方式でヒーターは使われています。業務用生ゴミ処理機の種類と、ヒーターの役割について説明しましょう。

バイオ式

生ゴミを微生物で分解して、水、二酸化炭素、有機堆肥に変える方式です。バイオチップと呼ばれる分解菌(微生物)や発酵促進剤を含んだ基材と生ゴミを容器に入れて攪拌させると水と二酸化炭素が発生し、残物は有機堆肥となります。

バイオ式は水分を多く含んだ生ゴミを処理しようとすると微生物が繁殖しにくい欠点があります。この欠点を解消できる方式として、ヒーター備えた製品もあります。水気の多い生ゴミを扱うときは容器内をヒーターで温めて水分量を減らし、微生物が繁殖しやすくすることができます。

乾燥式

生ゴミを温風で乾かして水分を蒸発させ、生ゴミを小さくする方式です。処理した生ゴミは堆肥にできますが、バイオ式と比べると少量です。生ゴミを減量して廃棄するのが目的で、処理物の再利用は二の次です。

ヒーターは温風を作るために使われます。温風は、水分除去のほかに、雑菌や病原菌を死滅または不活性にする役割も果たします。

炭化式

業務用の生ゴミ処理機独自の方式で、生ゴミを高熱で炭にして処理します。木材を蒸し焼きにして木炭にするのと似ています。蒸し焼き処理のため、ゴミの焼却とは異なります。炭化式は乾燥式よりも生ゴミを減量できるのが特徴です。処理された残物は燃料用の炭として再利用できます。

ヒーターは炭化処理の熱源として使われます。高温で熱する必要があるため、高温ヒーターが用いられます。

各種生ゴミ処理機に適したヒーターを製作、SDGsへの貢献も

弊社はこれまでに業務用生ゴミ処理機に使用するヒーターの設計・製造を手がけてきました。そして、今後も受注を承りたいと考えています。これまでの実績から、特注の生ゴミ処理機に最適なヒーターの設計・製造は要望に応えられると自負しています。

弊社のヒーター製品は、水分を取り除くための中高温ヒーターから、炭化に必要な高温ヒーターまで各種あります。また、仕様の聞き取りからヒーターの設計・加工、納品まで自社で完結しています。受注は、複数だけでなく単品でも承っています。業務用ならではの特注にも柔軟に対応できます。

あわせて弊社は、社内でSDGsにも力を入れています。その一環として、SDGsへの取り組みを発信しています。

参考:スリーハイのSDGsへの取り組み

SDGsの項目のひとつに、「つくる責任、つかう責任」があります。その項目には、「2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす」という目標が掲げられています。このSDGs達成に向けて、我々が営む町工場でも取り組んでいこうと、社員全員が意欲をもっています。生ゴミ処理以外にもバイオマスエネルギー分野でもヒーターを用います。エコや環境リサイクルにちなんだ製品でヒーターをご所望の際はぜひ弊社までお問い合わせいただけると幸いです。

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