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凍ってからでは遅い!都市部の工場での水道管凍結や破裂防止に電気ヒーター導入の提案

今夏の猛暑は、9月でようやく終わりを告げました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、10月に入ってからは秋を肌で感じる気温になり、誰しもほっとしていることと思います。

ところで、今年の始めは寒波の影響で凍える日々を過ごしたのは覚えていますでしょうか。強い寒波が到来する日には、大都市でも夜間の水道管凍結に注意するよう、天気予報で呼びかけられていました。

秋が過ぎれば冬がやってきます。大都市でも再び気温が極度に低くなるかもしれません。そうなれば、夜間に水道管が凍結するおそれがあります。もし、凍結により水道管が破裂すれば、工場では操業に支障をきたすでしょう。きちんと対策をとっておけばと思っても、起こってしまってからでは手遅れです。

そんな最悪の事態を招かないためにおすすめしたいのが、電気ヒーターによる水道管の凍結対策です。効果的な導入をすれば、人の手間を少なくして対策することができます。

水道管の凍結対策に電気ヒーターを使うとどんなメリットがあるのかお話しします。

従来の水道管凍結対策は人の手間がかかって面倒

水道管の凍結対策として、次のような方法が思い浮かぶのではないでしょうか。

  • 蛇口をわずかに回して水を少量出したままにする。
  • 白熱球投光器を水道管にあてる。
  • ぬるま湯をかける。
  • 布や雑巾を水道管に巻いておく。

どれも従来から用いられている方法です。しかし、工場などの作業現場では、これらの方法は効率的とは言えない面があります。

蛇口から水を出したままにしておく方法は、退勤前に誰かが蛇口をひねっておかなければなりません。うっかり忘れてしまうと水道管の凍結や破裂を起こすおそれがあります。何より気になるのは、少量ながらも水を出していれば水道料金がかかります。

白熱球投光器をあてるのは消費電力が大きい上に、水道管全体をあたためられません。光があたっていない部分で凍結が生じていたときは、特定に手間がかかります。また、投光器はLED電球を用いた製品ばかりになり、もはや入手困難です。LED電球は輻射熱をほとんど出さないため、凍結防止には役立ちません。

ぬるま湯をかける方法も白熱球投光器と同じで、凍結した箇所を見つけるのが大変です。やみくもにぬるま湯をかけても時間がかかり、効率的ではありません。また、作業者の知識不足から、ぬるま湯ではなく、誤って熱湯をかけてしまうと水道管を破裂させる危険もあります。

布や雑巾を使う方法も、凍結のおそれがあるたびに水道管に巻き付けなければならず面倒です。この作業を忘れれば、水道管の蛇口を開け忘れたときと同様、夜間に凍結を起こしているかもしれません。

いずれの方法も共通しているのは、凍結対策に人の手間がかかるわずらしさです。しかも、凍結を起こしてしまうと、翌朝に解凍するなどの作業に無駄な労力と時間を費やします。工場などで凍結を起こせば、機械を稼働できず、操業に影響を及ぼしかねません。まして、水道管を破裂させてしまえばなおのことです。

時間、人件費、修理費用など、凍結による損失は大きいと言えます。

都市部の工場におすすめしたい電気ヒーターによる凍結防止対策

今年の1月や2月は、猛烈な寒波が日本列島に到来し、大都市でも夜間に零下となる日が多くありました。寒冷地と比べると都心部の工場で働く人たちは凍結への意識が低く、終業後に凍結防止の準備を忘れがちです。翌朝に出勤すると、まさかの凍結に気がつき、解凍作業に一苦労した経験もあるのではないでしょうか。

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こうした、都市部の工場で起こしがちな凍結トラブルを未然に防ぐ方法として提案したいのが、電気ヒーターの導入です。

凍結防止に電気ヒーターを使うと次の利点があります。

1. 一度取り付ければいつでも使える
 電気ヒーターは、水道管に取り付けておけばいつでも加熱させることができます。布を巻き付けたり投光器をあてるときは事前準備と後片付けをしなければならず、いささか面倒です。高分子素材のシリコンラバーを使った電気ヒーターの場合、工場内であれば冬の期間中ずっと取り付けたままにしても、著しく劣化したり故障したりすることはまずありません。

2. ヒーターのスイッチを入れるだけの手間いらず
電気ヒーターはスイッチを入れるだけでの簡単操作で加熱できます。ていねいに布を被せたり、凍結が起こりそうな場所に投光器を置いたりするといった工夫や手間もありません。そのため、現場作業員以外の人にも頼むことができます。

3. 市販のタイマーと併用すれば翌朝にスイッチを切らずに済む
電気ヒーターはスイッチを入れたら誰かが止めないと過熱した状態が続きます。ヒーターと電源の間に市販のタイマーを取り付けておくと、翌朝に誰かがスイッチを切る手間を省けます。蛇口を開いて水を出しておく方法と比べると、自動的に止める手段があるので経費削減にもつながります。

4. 要望通りの大きさや長さのヒーターを特注できる
工場内では、手が届きにくい場所に水道管や蛇口がある場合があります。その場合、布を被せたり、ぬるま湯をかけるのが困難です。また、特殊な大きさや形状の水道管の場合、市販の電気ヒーターでは取り付けがうまくできないときもあります。弊社では要望に応じて最適な長さの電気ヒーターを製作することができます。特注による凍結対策ができるのも電気ヒーターの強みです。

水道管に取り付ける電気ヒーターの代表例として、シリコンスパイラルヒーターがあります。巻き付けしやすいのが特徴です。

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シリコンスパイラルヒーター

電気代は意外とかからない

電気ヒーターを長時間使えば電気代がかかるのではと不安に思う人も少なくないでしょう。

実は、凍結対策に電気ヒーターを使っても電気代の出費は微々たるものなのです。

シリコンスパイラルヒーターなど線状の電気ヒーターの場合、加熱温度を10度から20度としたときの消費電力は、長さ1メートルあたり10ワットほどです。この条件で東京電力を利用したときの電気料金は、1時間あたり約0.3円です。半日加熱しても4円もしません。

凍結防止のためであれば、加熱に10度も必要ありません。おおむね5度くらいで十分です。この温度であれば、1時間あたりの費用は0.3円よりも安くなるでしょう。

さらに、温度コントローラー(サーモスタット)を使って温度設定を5度にしておけば、ヒーターの動作時間を減らすことができ、電気代をさらに節約できます。前述のタイマーも使えば、ヒーターの止め忘れによる無駄な電力消費もなくせます。

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温度コントローラー monoOneシリーズ

参考:実験!ヒーター加熱でシリコンスポンジを使うと電気代はいくら節約できるか

信頼のできるヒーター会社を知っておけば安心

水道管の凍結・破裂は、台所やトイレの水漏れトラブルと似ています。突然の水漏れで床が水浸しになると、気が動転します。すぐさま業者に連絡して修理を依頼しようとしても、信頼できる業者に心当たりがないと、どうすることもできません。

凍結も同じで、水道管まで破裂させてしまうと修理が必要です。これまでお話ししたように、電気ヒーターによる対策はとても有益です。とはいえ、どの業者にヒーターの相談をすればよいかわからないと前に進めません。

弊社は、電気ヒーターの製作と販売を長年にわたり続けています。今回取りあげた、水道管の凍結や破裂を防止するためのヒーターもそのひとつです。そして、アフターサポートを通じて、顧客との信頼関係作りにも力を入れています。このブログをきっかけに、信頼できるヒーターメーカーとして弊社を知っていただければ幸いに思います。

地球規模の気候変動により、今後は冬になると都市部でも頻繁に凍結が起きる可能性があります。都市部の工場では凍結対策はおろそかになりがちです。凍ってからでは遅いを念頭にいれて、この機会に電気ヒーター導入を検討してみてはいかがでしょうか。関心がありましたらぜひお問い合わせください。

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