製品の特徴
概要
絶縁シート上に、熱電対を形成したもので、表面温度の測定に適しており、被測定物の表面に貼り付けて表面温度を速く正確に測定するシート状の熱電対です。1本から販売いたします。
特徴
レスポンスタイムが速く、貼り付けが可能(貼り付け用の接着テープ等はお客様でのご用意となります。)で比較的廉価などの特長を有します。実験温度計測等に最適です。
熱電対の原理
熱電対は、2種の異なる金属線で閉回路を作り、両端の2つの接点を異なる温度に保つと温度差に対応した電流が流れ、また一端を切り開くと温度差に対応した熱起電力を生じることを利用したものです(ゼーベック効果)。
この温度と熱起電力の関係が明確になっているので、一方の接点を開いて作った2端子間に直流電圧計を接続し、熱起電力を測定することにより、温度が測定できます。この原理を利用して、温度を測定するため2種の金属を組合せたものを熱電対といいます。
使用方法
被測定物の表面に、接着剤で貼り付けるか、圧着してご使用ください。耐熱テープ等で貼り付ければ何度でも使用可能です。最高使用温度は接着剤と絶縁材の性質によって左右され、この問題がクリアになれば300℃以上の過負荷にも耐える事が可能です。応答時間は接着状況によって左右されますが、約50mm程度で、裸の素子の場合は2~5ミリ秒です。特に速い応答時間が要求される場合や、被測定物が絶縁物の場合は、絶縁シート(ベークライト含浸紙)を剥して使用できます。
※シート先端部分は、どちらの面を取り付けていただいても問題ございません。(黄色部分:ポリイミド、白色部分:グラスファイバー)
※被測定物とシート熱電対の間に空気層ができると、応答速度が著しく遅くなりますので、取付けにはご注意下さい。
被覆熱電対対線についての安全上のご注意
安全にお使い頂くためにお読みになり、必ずお守りください。
...この警告を無視して誤った取り扱いをされますと人が死亡・重傷を負う可能性が想定されます。
- 被覆熱電対線は電線ではありません。一般の配線に使用しないでください。感電、漏電、火災の原因になります。導体に抵抗値の高い特殊な金属を使用している被覆熱電対線は、電気用軟銅線を導体とする一般の電線と同じような電流を流すと過電流になり、漏電、火災の恐れがあります。
...この警告を無視して誤った取り扱いをされますと傷害または物的損害の発生が想定されます。
- 繰り返しの屈曲、ねじれ、引っ張り、磨耗、振動を受ける用途には使用しないでください。断線や絶縁体劣化の原因になります。被覆熱電対線は固定配線用ですので、繰り返しの屈曲、ねじれ、引っ張り、磨耗、振動に耐えられません。断線、絶縁体の損傷や劣化の恐れがあります。
- 水のかかる場所・多湿の場所では使用しないでください。漏電、短絡の原因になります。ガラス繊維やシリカガラス繊維やセラミック繊維による編組絶縁や横巻絶縁は、防水構造ではありませんので漏電や短絡の恐れがあります。 PTFEテープ巻、ポリイミドテープ巻やマイカテープ巻等のテープ巻絶縁は、防水構造ではありませんので漏電や短絡の恐れがあります。 記載の内容は予告なく変更することがあります。
よくあるご質問
可能です。
多くのお客様は1点からのご検討です。もちろん量産にも対応しております。
温度調節器(温度コントローラ)としてはどんなものをおすすめしていますか?
大きく分けて、アナログ式(ラフな温度管理向き)、デジタル式(精度の高い温度管理向き)がございます。弊社では、低価格デジタル式「monoOne®+B」、「monoOne®-120/T」(モノワン®)をお勧めしております。
カスタマーデータとしては残っておりますが、通常はつけておりません。ご希望の場合、注文時にご依頼ください。
お問い合わせください。 修理可能かどうか状況の確認をいたします。
市場価格を日々調査しております。お客様に少しでもお安くお届けできるよう心がけております。
納品日より1年間とさせていただいております。但し、弊社の責任でない場合、その限りではありません。
温度センサーを(+)(-)を誤って接続した場合、どのようなことが起こりますか?
温度が正しく表示されません。ご使用の際はお気をつけくださいませ。
「monoOne®-120」、「monoOne®-200」(モノワン®)に対応しているセンサーの種類を教えてください。
熱電対K,J,T,E,R,S,Bおよび白金測温抵抗体(Pt100)に対応しております。
温度センサー 熱電対(Kタイプ)「モールドタイプ」(TH-8484-3)を水中内で使用して良いですか?
水中でのご使用自体は可能です。(Y端子部を除く)
但し、潜水状態での保護等級を取得しておりませんので、保証対象外のご使用方法となります。
温度センサー 熱電対(Kタイプ)「シースタイプ」(フッ素樹脂被覆)(TH-8100-2)を水中内で使用して良いですか?
水中でのご使用自体は可能です。(Y端子部を除く)
但し、潜水状態での保護等級を取得しておりませんので、保証対象外のご使用方法となります。
ご使用できかねます。
真空環境向けに製造されておりませんのでご注意ください。
※真空チャンバーの外部に接続されている配管や容器の測温でしたら可能な場合がございます。ご相談ください。
※配管・真空チャンバー用加熱・保温ヒーター
カタログ記載の「半受注製作品」の納期幅が広いのはなぜですか?
1点ずつのハンドメイド製作品の為、種類や本数、時期によって納期に幅がございます。
カタログ上には、半受注製作品全てにおける標準納期を記載しているため、納期の短いもの長いものが混在し納期の幅が広くなっております。
現在の納期を知りたい方はお問い合わせください。