- ヒーターの知識
シリコンスポンジとはなにか?断熱性に優れている理由は?
2017年06月26日
斎藤 恭子

こんにちは!スリーハイの斎藤です。
みなさんは「シリコンスポンジ」をご存知ですか?
工業製品の一部として使われているのですが、保温・断熱・凍結防止・耐熱クッションと、広範囲にわたって使っていただける万能君なのです。
このように色々な用途があるシリコンスポンジですが、特に注目したいのが優れた断熱効果です。
そこで今回は、使っていただくと便利なシリコンスポンジの特徴と優れた断熱効果の理由についてお話したいと思います。
そもそもシリコンスポンジって何?
そもそも、シリコンスポンジってどのようなものなのでしょうか?
その名の通り材質はシリコンです。
シリコンの特徴は
- 高熱・低温どちらにも強い
- 撥水性に優れている
- 電気絶縁性に強い
このような特徴から、工業用製品には欠かせない素材の1つとなっています。
このシリコン素材に発泡剤を入れて作られたのがシリコンスポンジです。
発泡剤を入れるので中に気泡ができるのですが、シリコンスポンジは「独立気泡」という気泡がそれぞれ独立している構造になっています。
ちなみ気泡が独立せず繋がっている構造を「連続気泡」と言いますよ。

シリコンスポンジの3つの特性。注目は優れた断熱性!
シリコンスポンジの特性には次のような3つの特性があります。
1・軽くて加工がしやすい!
シリコンスポンジは、軽いのが魅力です。(長さにもよりますが・・・)
そして、自由にカットできるので手軽にアレンジ可能です。
このように加工が簡単なので、クッション材やパッキング用など様々な用途で使用することができます。

2・気体や液体をほとんど通さない!
シリコンスポンジは先程も少し出てきた「独立気泡」という構造です。
独立気泡の特性は
- 気体や液体を通しにくい
- 水に浮く
- 断熱・保温効果がある
などがあるため、シリコンスポンジにもこの特性が活かされています。
特に「気体や液体を通しにくい」という特性は、工業製品には打ってつけなので、パッキンやシーリング材をはじめとした様々な製品に利用されています。
3・優れた断熱性!
ヒーター制作会社として注目したいシリコンゴムの特徴が、一般の有機ゴムと比較して耐熱性にとても優れているところです。
天然ゴムは100℃、一般の合成ゴムでは150℃を超えると、短時間で劣化して使用できなくなりますが、シリコンゴムは180℃を超える温度でも連続使用が可能です。
圧縮の程度にもよりますが、一般的に-60℃~200℃まで使用可能です。
では、このような優れた断熱効果の理由は何なのでしょうか?
断熱性に優れている理由は気泡にあり!
断熱性に優れている理由は、中に気泡があるからです。
実は、気泡には最大の断熱効果があります。
羽毛布団もいかにたくさんの空気が羽と羽の間に入るかで、暖かい羽毛布団かどうかが決まりますよね。
シリコンスポンジも、スポンジ内にある気泡が熱の通りを遮断してくれることに加え、断熱性の高い「独立気泡」の構造によって、抜群の断熱効果を発揮することができるのです。
凍結防止にも強い!おすすめの利用環境
断熱効果があるということは、逆の凍結防止効果も大変高いです。
寒冷地や北国では天候によっては氷点下になり、配管やパイプがカチカチに凍結してしまいます。
シリコンスポンジは-60℃まで使用可能なので、寒冷地や北国の配管やパイプの凍結防止にとてもおすすめです。
まとめ
シリコンスポンジのメリットと優れた断熱性の秘密をお話しましたが、断熱性、保温性に優れている「シリコンスポンジ」は、あると本当に便利なんですよ。
断熱に優れているからこそ放熱を防ぎ、加熱効果も助けてくれるので、ヒーターの力を最大限にサポートしてくれる優秀な助っ人なのです。
スリーハイでは、たくさんシリコンスポンジのラインナップをご用意しております。
シリコンスポンジシート、シリコンスポンジチューブ、シリコンスポンジ角紐など、ご要望に応じて、サイズ変更も承ります。
「温度を保ちたい」、「ヒーターの温度が下がるのを防ぎたい」、「火傷防止をしたい」、「クッション材」として使いたい方は、ぜひご相談ください!
シリコンスポンジのラインナップはこちら(機会があれば是非一度、じっくりシリコンスポンジの中の気泡を間近で見てみてください。気泡がギッシリです(笑)



- 斎藤 恭子
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