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もう配管を叩いて壊すことなし!メッキの凝固防止にはヒーターが最適

メッキは、金属やプラスチックなどの表面に、金属の薄い膜をつける加工処理技術です。サビや防腐の防止や光沢を出すために用いられています。

私は、営業のためにメッキ処理工場へ訪問することがよくあります。訪問先で、ある話を切り出すと担当者から「あるある」と口を揃えて打ち明けられます。その話というのは、配管内で固まってしまったメッキの詰まりをとろうとして、外側から力を入れて叩いては配管を壊してしまうトラブルです。しかも、日当たりの悪い北側にある配管ほどトラブルが頻発しているというのです。話を聞いていると、配管を壊す原因は配管を温める方法にあるようです。

弊社には、メッキ工場が抱えている「あるある」を解決するノウハウがあります。その切り札となるのが、シリコンラバー製の電気ヒーターです。今回は、配管を叩かずに済ませるためのヒーター導入法を紹介します。

金属メッキは冷めると配管内で詰まる原因に

メッキ処理は幅広い分野で使われています。たとえば工業製品では、ネジ、自動車部品、電気機器、工具など、挙げたらきりがないほどです。

参考:身の回りにはメッキ製品がいっぱい! メッキ処理のお仕事(工場ワークス)

メッキ処理を施すにはさまざまな方法があります。そのひとつが溶融メッキです。メッキの材料となる金属を熱で温めて溶かし、その中へ部品を漬け込んで表面に被膜を作ります。ドブ漬けと呼ばれる方法で、自動車部品のメッキ加工などに用いられています。

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メッキ処理工場では、大量の部品を溶融メッキする際、溶かした金属を配管で容器へ送り、その中に部品を浸してメッキ加工を施します。このとき、配管は常に温めておかなければなりません。溶融した金属が冷えると配管の底で凝固して、沈殿物として堆積します。この沈殿物が大きくなると、配管を詰まらせてしまうのです。

凝固防止に投光器を照射するのは非効率かつ安全性に欠ける

溶融メッキの凝固防止策として訪問先で見かけるのは、白熱球投光器を当てて配管を温める方法です。とりわけ、雪国のメッキ処理工場でこの方法を用いています。寒波で気温が低くなるとき、水道管の凍結防止として白熱球投光器を当てるのを、配管にも応用しているのでしょう。

しかし、白熱球投光器をメッキを送る配管に当てるのはよくありません。理由は、配管全体をまんべんなく温めることができず、加熱ムラができてしまうからです。加熱が十分できていない箇所では溶融した金属が冷えて凝固し、沈殿物が徐々に蓄積してしまうのです。反対に、集中して加熱されてしまう箇所では配管が高温になり、作業中に触れるとやけどをするおそれがあります。また、白熱球投光器はLED電球式に変わりつつあり、将来的には消耗品である白熱球が入手困難になります。

参考:冬の配管凍結防止対策、白熱球投光器からヒーターで"卒"昭和

詰まったメッキを叩いては配管を壊して交換する悪循環

白熱球投光器で配管を温めていると、どうしても避けられないのが、配管内を詰まらせている溶融金属の処理です。話を聞くと、驚くことに配管を鈍器で叩いて沈殿物を砕いて詰まりを修繕しているといいます。

この力任せのやり方を繰り返していくと、配管を痛めてしまいます。腕力のある若い作業員が加減を知らずに配管を叩くと配管を破損させ、やむなく配管を取り替えることもしばしばあるのだそうです。

メッキの凝固防止に白熱球投光器で配管を温めるやり方では加熱ムラで沈殿物が蓄積してしまい、鈍器で叩いたあげく配管を壊し、新品と交換するという悪循環をもたらしています。これでは、工場の稼働効率が低下するばかりか、配管の交換費用もかさみます。何らかの改善策を検討することが必要です。

ムラのない加熱ができる電気ヒーターを取り付けるのが最適

弊社が提案したいのは、配管を電気ヒーターで加熱する方法です。

電気ヒーターには、円筒状の部品を温められる製品があります。配管であれば、シリコンベルトヒーターラバー配管ヒーターがおすすめです。シリコンラバーは高分子素材で、柔軟に曲げられるのが特徴です。配管の装着には好都合です。

シリコンベルトヒーターは巻き付けて温めるヒーターで、直線状の配管を温めるのに向いています。固定は耐熱テープを使用します。弊社では、ベルト幅に応じて、スリム(幅10ミリ)レギュラー(幅20ミリ)ワイド(幅40ミリ)の3種類を用意しています。

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シリコンベルトヒーター

ラバー配管ヒーターは、配管に装着させて温めるヒーターです。ストレート型の配管では、巻き付けるよりも配管全体を一様に加熱することができます。また、角度をを90変えるエルボ型の配管の加熱も確実に温めることができ、曲げた部分に蓄積する沈殿物の増加を防げます。

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ラバー配管ヒーター

ヒーターは電気製品です。ヒーターを取り付けた配管を叩くことはしないでください。内部で断線して使えなくなります。

断熱材を含めたサポートも

弊社では、ヒーターを納品するだけでなく、目的に応じたさまざまなサポートをしています。そのひとつとして、配管ヒーターの問い合わせを受けたときは断熱材を含めた導入を提案しています。

ヒーターは温度コントローラーを用いて一定の温度に保つことができます。とはいえ、設定温度によっては配管表面が熱くなり、作業員が誤って配管に触れるとやけどを負うかもしれません。安全性を考慮すると、断熱材があると作業員に安心感を与えられます。

また、断熱材をつけることで、配管の温度分布をさらに一様にできるだけでなく、長時間の保温にも役立ちます。シリコンベルトヒーターを取り付けるときは特に効果的です。

配管を叩いて壊してしまうような加熱は、電気ヒーターを手がける私たちは見て見ぬ振りができません。ぜひ、弊社にご相談ください。要望に叶う配管ヒーターの提案をいたします。

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