- 営業レポート
地域金融の現場で聞く、北海道経済の「いま」(Day3)-2026.1.30
2026年03月06日
北海道での最終日、この日は日頃から大変お世話になっている北海道銀行の北海道銀行本店を訪問しました。いつも当社のことを気にかけ、折に触れて声をかけてくださることに、あらためて感謝の気持ちを伝えながらの訪問です。
数日間の対話と移動を経たタイミングでの金融機関との面談は、視点を一段引き上げてくれる、非常に大切な時間でもあります。
北海道経済の最新動向を共有--半導体需要に注目
まずは、道内経済の最新動向について情報交換を行いました。
とくに話題の中心となったのが、半導体関連の需要動向です。全国的に注目を集める分野ではありますが、北海道においても関連投資や企業の動きが着実に広がっており、製造業を取り巻く環境は、確実に次のフェーズに入りつつあるという実感を持ちました。
単なる一過性のブームではなく、研究開発、人材、インフラを含めた中長期の視点で、サプライチェーン全体が再編されていく。その中で、地域として、企業として、どこに立ち、どう関わっていくのか。そんな問いを共有する時間でした。
そのうえで、当社の現状と今後の展望についても説明しました。これまで培ってきた技術や顧客との関係性を基盤に、今後どの領域で価値を発揮していくのか。海外市場も視野に入れた取り組み、人材や設備投資に対する考え方など、率直な意見交換ができました。
話を進める中で、北海道銀行さんと今後連携できそうなポイントもいくつか見えてきました。金融という枠を超え、情報、人、地域をつなぐ存在として、どのような形で協力できるのか。可能性を感じる対話だったと思います。
また、3月に開催予定の半導体セミナーについてもご案内いただき、ぜひ参加してほしいとのお誘いを受けました。現場の最新情報を知るだけでなく、同じ課題意識を持つ企業や関係者と直接対話できる場は、今後の事業を考えるうえで非常に貴重です。ぜひ参加し、学びを自社に持ち帰りたいと感じました。
雪と風雪が襲う新千歳空港から帰京へ
その後、新千歳空港へ向かい、帰京の途につきました。
空港は観光客であふれ、ロビーは平日とは思えないほどの混雑ぶりです。ちょうどこの前後、新千歳空港では風雪の影響により多くの便が欠航し、約7千人が空港内で一夜を過ごしたというニュースも流れていました。札幌市では、1月としては観測史上最高となる54センチの降雪量を記録し、JRも除雪作業のために大規模な運休が続いたとのこと。北海道の冬の厳しさを、あらためて思い知らされる状況です。
行きの便でも天候を心配しましたが、帰りの飛行機も「果たして飛ぶだろうか」と、正直なところ気が気ではありませんでした。ただ、幸いにもこの日は大きな遅れもなく、無事に離陸。シートに身を預けた瞬間、思わず力が抜けました。
変化の局面にある北海道--企業に問われる役割
機内では、北海道銀行が発行する北海道経済の展望に目を通しました。数日間、現場で聞いてきた話と重ね合わせるように読み進めると、いくつかのポイントが、よりはっきりと浮かび上がってきます。
日本経済全体としては、2025年度から26年度にかけて緩やかな回復基調が続く見通しであり、その中でも北海道は、設備投資、とくに半導体やデータセンター、食品製造業を中心とした投資が経済を下支えする構図が示されていました。
住宅投資は一時的に落ち込むものの、その反動もあり、26年度には持ち直す見込み。実質道内総生産は、25年度が前年比+0.4%、26年度が+0.7%と、着実な成長が予測されています。
雇用・所得環境についても、人手不足を背景に賃上げが続き、若年層を中心に処遇改善が進む一方で、生産性向上や省力化投資の必要性が、より強く意識されていることが読み取れました。
資料を閉じたとき、北海道銀行本店で交わした半導体需要の話、現地で見た雪の中の工事や人の動き、そして地域に根ざした企業の取り組みが、一本の線でつながった気がしました。
北海道は今、確かに変化の局面にあります。
設備投資が動き、人が集まり、次の産業の芽が育ち始めている。その一方で、企業には「どう関わるか」「どう価値を出すか」が、これまで以上に問われている。
雪景色の向こうに広がる、この先の北海道。
そんなことを考えながら、機体は静かに本州へ向かっていきました。




