ヒーターブログ

  • ヒーター活用例

ほかほかの食事をお届け。バイクや自動車に取り付け可能なフードデリバリー用保温ヒーター

料理を注文宅へ届けるフードデリバリーサービスは市場が拡大し、ファーストフードやファミリーレストランも参入するなど競争が激化しています。また、個人客だけでなく、宴会や法事の料理を届けたり、最近では高齢者に食事の配達をしたりするなど、フードデリバリーの需要は多様化しています。競争と多様化が進む中、少しでも競合と差をつけようと思いつくのは、出来上がった料理をあたたかいまま届けることです。しかし、バイクや自動車に取り付けられる専用の器具があるのかなど、よくわからないことばかりで思い切った決断の二の足を踏みがちです。そこで、フードデリバリーで役立つヒーターと導入のヒントを紹介します。

競争と多様化が進むフードデリバリーサービス

電話やネットで注文して料理を届けるフードデリバリーサービスは年々活況を見せています。フードデリバリーといってまず頭に思い浮かぶのは、オートバイで配達する宅配ピザではないでしょうか。ところが最近では、宅配ピザのような専門の事業者だけでなく、大手飲食チェーンが相次ぎ参入しています。たとえば、ハンバーガーなどのファーストフード店、総菜や弁当、牛丼や天丼などの丼物を扱うチェーン店などです。さらには、ファミリーレストランやスーパーマーケットまでもが参入の動きを見せています。

一方、定期的な配達やまとまった人数を扱う食事のデリバリーサービスもニーズが高まっています。そのひとつが、高齢者向けの食事配達サービスです。高齢者好みのメニューや塩分を控えた味付けなどを施して昼食や夕食を毎日届けるサービスです。また、サークルでの集まりや法事などで10名以上の注文を引き受けてくれるサービスも人気を集めています。

NPD Japan(エヌピーディー・ジャパン)が2017年に公表した分析レポートによると、フードデリバリーの市場規模は4039億円と予測しています。また、同社調査によると、2018年の外食・中食における出前市場規模は4,084億円であると公表しています。

参考:
<外食・中食 調査レポート>急成長するフードデリバリー(宅配) ~市場規模は4039億円、前年比+11%~ (エヌピーディー・ジャパン)
<外食・中食 調査レポート>成長する出前市場、2018年は4,084億円で5.9%増 (エヌピーディー・ジャパン)

課題は料理をあたたかいまま注文先へ届けたい

フードデリバリーサービスを営む事業者は、利用客を満足させるためにさまざまな工夫を凝らしています。たとえば、スマートフォンで注文を受け付けるネット注文サービスです。さらには、GPSを活用して、お花見をしている場所でも食事を配達してくれる一歩進んだサービスを提供する事業者もあります。

しかし、どんな便利なサービスを打ち出しても、解決しにくい課題があります。それは、店舗で調理した料理をできるだけ冷めずに配達するための方法です。

food_delivery_1.jpg

宅配専門のデリバリーサービスは繁華街ではなく、住宅街の隅に営業拠点を置いています。バイクを使って何件もの配達をすると、道路が混雑していたりしていた場合、料理によっては若干冷めて味が落ちてしまうことがあります。

また、高齢者用の食事配送サービスの中には、調理センターで一括して作った料理を各地の営業所に配達後、注文先へ配達しています。そのため、注文者はあたたかい料理を受け取れず、食べる前に電子レンジで温め直さなければなりません。

食事を提供する側にとって、注文客にできるだけあたたかい料理を届けたい思いはあるでしょう。しかし、それを実現するにはどうすればよいか、考えあぐねてしまうところです。

解決策はデリバリー用のバイクや車に適したヒーターの導入

バイクや自動車で配達するのであれば、ヒーターを使って保温することで、冷めずに料理を注文先まで届けることができます。では、どんな器具を用意して、どのように取り付けて使えばよいのでしょうか。

用意するものは、柔らかい素材のヒーター、温度コントローラー、温度センサー、そしてバイクや自動車から電源を供給するためのシガーソケット端子のついたコードと必要に応じてAC100Vに変換するカーインバーターです。

取り付け方は搬送手段により異なります。後部に収納ボックスのついたバイクに取り付ける場合、一番簡単な方法はシリコンラバーヒーターという平たく柔らかい素材のヒーターを敷き、シガーソケットから電源をとって温めます。

silicon_rubber_heater.jpg

自動車の場合は、保温ボックスの中にシリコンラバーヒーターを敷くほかに、必要に応じてシリコンサンドヒーターという細長くて巻き付けのできるヒーターで保温ボックスの側面を温めておく方法があります。

silicon_sand_hearter.jpg

デリバリー用のヒーターは安全性を考え、一式を揃える際はヒーターを製作する会社に問い合わせるのがよいです。用途や大きさに応じた断熱材入りの保温ボックスと一体になったセットを作ってもらうこともできるでしょう。チェーン店で展開している事業者であれば大量に作ってもらうことでコストも抑えられます。

ほかほかの料理を届けたい思いを、保温用のヒーターは手助けしてくれることでしょう。

バイクと自動車のどちらの場合も、シガーソケットからの電源供給ではヒーターをあまり高温にすることはできません。冷めるのを抑える程度の保温ができるものとお考えください。

製品のご紹介

ページトップ